マルチタイムフレーム分析(MTF)という言葉をきいたことがあるでしょうか?
ある程度FXの学んだことのある方にとっては一度は聞いたことがあるかと思いますが、なんか難しそう、、、、。
そんなイメージをお持ちの方も多くいらっしゃるかもしれません。
僕もマルチタイムフレーム分析の理解にはかなりの時間を費やしました。
ですが、マルチタイムフレーム分析が理解できていないと、地図を持たずにFXという旅にでるようなもの。
いま自分はどこにいて、目標地点はどこにあり、どのような道順を辿っていけばよいのか?全くわからずに旅に出るのは怖いですよね。
ぜひこの機会でマルチタイムフレーム分析を理解してください。
マルチタイムフレーム分析とは
複数の時間足をみて今度の相場の動きを予想する分析方法です。
ではなぜ複数の時間足を見なければいけないのでしょうか?ひとつの時間足だけを見てトレードしたのではいけないのでしょうか?
相場の原理原則
為替相場は1日500兆円とか動く壮大なマーケットです。
まるで自然現象のようですね。
自然現象みたいだからこそある程度の法則性を保って動いています。
FXで勝つためには相場の原理原則を理解しなくてはなりません。
相場では
常に大きな時間軸が支配権を持ち、小さな時間軸から変化が生じる
つまり、4時間足よりも日足の方が相場を支配(流れを支配、方向性を支配)する力が大きく、日足より週足、週足より月足の方が支配力が多いです。
週足が4時間足の支配下にあり4時間足のいうことを聞くなんてことはありません。
逆に、30分足より15分足の方に先に変化が起きます。
15分足より5分足の方が早いタイミングで変化が訪れ、1分足に最も早く変化が現れます。
このことがわかっていないと、負けトレードを喫した時、なぜ自分が負けたのか?思惑と逆にいったのかがわからないのです。
時間足の組み合わせの例
正解はありませんのでトレーダーの好みにもよりますが、基本的にはお互いが5倍から10倍のスケール間の時間足を組み合わせることをお勧めします。
僕の場合ですと、最低3つの時間軸を見ています。
スイングトレードでは
・週足×日足×4時間足(5倍と6倍の組み合わせ)
デイトレードでは
・日足×4時間足×30分足(6倍と8倍の組み合わせ)
デイトレードで特に通貨の強弱感がハッキリしている通貨ペアの場合
・日足×1時間足×15分足(12倍と4倍の組み合わせ)
で捉えています。
あまり時間軸のスパンがかけ離れすぎなのはオススメしません。
例えば月足の方向に沿って1分足のトレンド転換を捉える・・・(笑)
等というのはあまりにも時間軸の差がかけ離れすぎて活用できません。
チャートで見る例
ここでクイズです。
上のチャートはAUDUSDです。さてどの時間足でしょうか?
絶対にわからないと思います(笑)
そう、ただ単にチャートを見せられただけではどの通貨ペアでどの時間足かなんてわかりません(毎日相場分析をしていれば日足くらいは当てられるかもしれませんが)。
ただ、どの時間足でも共通点がひとつあります。
それは、波形を描いていること。
ちなみに上のチャートはAUDUSDの1分足チャートになります。
それでは下のAUDUSDの日足を見てください。
直近上昇の波を描いていますね。
今回この日足のオレンジで囲った1本の陽線の中身を詳しく見ていきます。
日足では1本の大きな陽線ですが、4時間足で見ると、
浅めの押し目を形成し上昇していますね。波形がありますね。
さらに同じ個所を30分足に落としてみると、
4時間足では浅めの押し目だった部分は、30分足では完全にダウントレンドを形成していますよね。
更に中心の縦線手前から逆のヘッドアンドショルダーを形成したあとアップトレンドに転換し大陽線をつけて上にブレイクしていきました。
最後は緩やかにこうを描きながら下げていっています。
このオレンジの枠全体で日足でたった1本の陽線です。
もうひとつ見てみましょう。
先ほどの日足の陽線の次の小さめの陽線(緑)です。
これを1時間足に落としてみると、
あんなに小さな陽線の中にも波形がありますね!
一度ダウントレンドに転換した後アップトレンドに回帰し、浅めの押し目をつけた後更に上昇。その後再び押し目をつけていることがわかります。
更に15分足に落としてみてみましょう。
15分足ではアップトレンドで高値と安値を切り上げながらダウントレンドに転換。
その後再びアップトレンドに回帰しダイヤモンドフォーメーション(レンジの1種)を形成。
ダイヤモンドを上抜けしたあと高値を更新できずに安値を切り下げ、ダウントレンドに転換しました。
まとめ
1つの時間足だけみてトレードするやり方では単発では勝てても継続して勝ち続けることは非常に難しい、、というか僕は無理だと思うくらいです。
現在安定して勝つことのできていない方は、マルチタイムフレーム分析が理解できていない可能性があります。
ぜひこの機会にマルチタイムフレーム分析を理解していただき、
『木を見て森を見ず』にならないようにしましょう。
こちらの動画で詳しく解説しています
ひろっち流トレードでは『ダウ理論』、『マルチタイムフレーム分析』、『サポレジ転換』の三位一体のトレードを推奨しています。
更に『通貨の強弱』を加えると自分の選んだ通貨ペアに、自分のトレードにより自信が持てるようになります。
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