サポレジ転換とは
〇過去において価格の上昇を阻んでいた(レジスタンス)ラインを上抜け上昇したあと、そのラインが今度は価格の下落を支える(サポート)に転換すること。
⇩USDJPY4時間足のチャートでの例
〇過去において価格の下落の支えていた(サポート)ラインを下抜け下落したあと、そのラインが今度は今度は上昇を阻む(レジスタンス)に転換すること。
⇩NZDUSD4時間足のチャートでの例
このように、役割転換(英語ではロールリバーサルといいます)のことなのです。
なぜサポレジ転換が意識されるのか?
それを理解するにはサポレジライン付近での売買の攻防戦、心理戦について考える必要があります。
相場を動かしているのは投機筋(大手銀行、証券会社、保険会社、ファンド、国等)と呼ばれる数百億、数千億の資金を動かす人たちです。
そのような投機筋の売買のやり方というのは、『ここ!』というレートにあらかじめ数千万、数億、数十億などという大量の資金で指値注文を入れておくのが通常です。
それではライン付近ではどのような売買の攻防、心理戦が起きているのでしょうか?
例えば大量の買いの指値注文が約定されたとします。反対に相場の裏側では売りのポジションを持った人たちもいます。
ですが思惑とは反対に価格は下落。いくらお金持ちの投機筋とはいえ、大量の損失を出すことは避けたいと思います。
そこで価格の下落がいったん止まり上昇していきます。価格が約定された建値付近まで回復してきたときに『ここまで上がったから一部(あるいは全部)のポジションをプラマイゼロで決済しておこう』を決済。つまり、売り注文が決行される=新たな買いの注文が入るということになります。
そこでもともと買い注文を入れていた人たちに加えて今回新たに買い側に回った人たちがいることで価格は上昇していきます。
売りではこの反対が行われます。
このように過去に意識されたラインはその後も世界中の投機筋、個人トレーダーが注目し、ますます意識されるようになっていくのです。
ひろっち流サポレジラインを引く時のコツ
・目を横に動かす練習をする
人間の目はどうしても縦のライン、チャートで見る急な上昇や下落の局面や最高値、最安値に目が行きがちです。
それはもちろん自然なことであり悪いことではないのですが、ラインを引くときは意識して目を横に動かすようにしましょう。
加えて以下、
・最高値、最安値に引く
・2回以上止められたポイントに引く
・何度も重なるポイントでは直近相場を重視する
・ヒゲと実体ではヒゲの方を重視しつつ、実体も含めてゾーンと考える(ダウ理論、トレンド転換では実体を重視している)
・あまり正確に狂いなく引くことにこだわらない
という点を意識して引くのが良いかと思います。
では、一緒に考えてみましょう!
⇩USDCAD4時間足のチャートでの例
⇩ちょっと僕が例としてザックリと引いてみました。
いかがでしょうか?
また、ラインを引くときに決して無理して引かないことです。
ラインは引かされるものではなく自然と引けるものであり、ラインが引ける相場だからトレードできる。と考えましょう。
意外な盲点‼
これに気づくのに僕は長期間かかりました(汗;)ので絶対に皆さんは知識をして入れておいてください。
それは、売買の方向によって重きを置くポイントは異なる!ということです。
(買いの場合)
・過去のレジスタンスを重視しましょう!次の壁は過去のサポートに注目です!
(売りの場合)
・過去のサポートを重視しましょう!次の壁は過去のレジスタンスに注目です!
サポレジ転換が起こりやすいポイント
ここでも買いと売りに分けて紹介します。
(買いの場合)
・過去のレジスタンス
・直近のダウントレンドの戻り高値
・新高値を更新した後の直近の高値
(売りの場合)
・過去のサポート
・直近のアップトレンドの押し安値
・新安値を更新した後の直近の安値
より高勝率なトレードを実現するために
以下のポイントを抑えることでよりサポレジ転換が強固となり、エントリーに自信が持てるようになります。
・サポレジ転換だけじゃダメ。ダウ理論とマルチタイムフレーム分析との三位一体でのトレードを!
・一度ではなく複数回意識されていること。多いに越したことはありません。
・ラインはエントリーする時間足だけでなく、上位足でも何度も意識されていること。
・過去においてそのラインを抜けるときにどのような勢い、ローソク足のパターンで抜けたのかを注意深くみる。
・ラインと20MAが重なるポイントに絞る。
・トレンド転換後の3波目だけを狙う!慣れてきたら5波目もOK。
こちらの動画で詳しく解説しています
ひろっち流トレードでは『ダウ理論』、『マルチタイムフレーム分析』、『サポレジ転換』の三位一体のトレードを推奨しています。
更に『通貨の強弱』を加えると自分の選んだ通貨ペアに、自分のトレードにより自信が持てるようになります。
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投資に必ずというのはございません。
しかし僕のブログや動画で継続学習していただくことで理解が深まり、トレード技術が向上するという自信を持ってご提供させていただいております。
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